
先日、仕事のヒントも兼ねて越前和紙の里に行ってきました。
福井に住んでいながら、はじめて。
まずは、紙の文化博物館へ行ったのですが
卯立の工芸館にて紙漉が見れるとのことで
早足で見学。
2階に展示してあった人間国宝の方の奉書がとても美しかった。
素朴な中に、技術と歴史が感じられた。
そして、卯立の工芸館にて紙漉見学。
楮(紙の原料となる木)とトロロアオイ(粘り気をもった植物)を
漉舟(すきぶね)の中で混ぜ合わせ
漉桁(すげた)ですくっていく。
写真なんかでは見たことのある職人さんのあの姿。
粘り気のある水が、粘り気のある音をたてる。
職人さんは歌い継がれてきた歌を口にする。
1回、2回とすくっていくうちに、
生成りの色が濃くなっていく。
職人さんの目利きで動きを止め、
出来上がった紙を重ねる。
寒いピンと張りつめた空気の中で
これらの一連の流れが美しかった。
次は知り合いの職人さんのところも見学させてもらおう。
これで、帰ろうと思っていたのですが
大滝神社から3〜40分あるいてのぼると
この地で紙をつくるお告げをしたといわれている
「川上御前」が祀られているところがある
ということを聞き、ピンと来てしまった。
見てみたいと。
で、後編につづきます。