ちょっと前に買って、まだ読みかけの本「文字講座」。
文字の勉強をちゃんとしたいなと思っていたのと
表紙に葛西薫さんと服部一成さんの名前があったので。
少ししか読めていないのでなんとも言えないのですが
アカデミックな内容ではなく
各個人の文字に対する考え方が書かれているようです。
服部一成さんの文章に、
僕も共感できるデザインに対する考えが書かれていました。
「デザインは手段です。手段にすぎないんだけれども、
しかし手段を超えたなにかがなければ、デザインは輝かない。
本当に輝きを感じるデザインというのは、そこを超越した、
そこから逸脱した力を持っているんじゃないかなと。
意味を伝えるために存在していながら、
意味を超えて輝くことを、だれもが無意識に期待している、
そういう矛盾を抱えているのが
グラフィックデザインのおもしろさじゃあないか、
とも思うんです。」
(文字講座より)
広告をデザインすることで意味を伝える、
それを仕事としているのですが
意味を超えて輝くことを僕も期待しているし、
そんなデザインをしていきたいなと思っています。
服部一成さんの作るものにはこの矛盾が表現されていて
昔から大好きです。
矛盾しているから好きになったのかもしれません。
僕も感じていたデザインの矛盾していることを
矛盾したまま気持ちよく伝えてもらえたことに感謝です。